この記事は、以前Noteで書いた記事と同じもの(一部改訂)になります。今後ブログを作成するにあたり、ブログ作成の練習のため、再掲載いたします。
「CIA」とは何か?
アメリカの情報機関ではありません(笑)初めて私が、CIAを検索した時、ほしい情報があまりヒットせずに戸惑いました。日本では名刺に入れる際には、公認内部監査人(CIA)と入れるのが普通のようです。
日本人にとっては、情報が少なすぎて、ある意味例の情報機関と同じくらい謎の多い資格でもあります。
「CIA」という言葉をご存じなみなさまは、会社の内部監査部門や経理などの内部統制部門、そして監査法人などにお勤めの方、もしくはそのような部署に転職を望んでいる方ではないでしょうか。
「CIA」という資格は、日本ではマイナーな資格に入るかもしれませんが、その世界ではとても重要な資格で、年収アップにつながる資格だと確信しています。興味のある方は是非ご一読、よろしくお願いします。
一般社団法人日本内部監査教会HPには次のように書いています。
「CIA(Certified Internal Auditor-公認内部監査人)は、資格認定試験に合格し、実務経験等の要件を満たした者に授与される称号です。CIA資格認定試験は、内部監査人の能力の証明と向上を目的とした世界水準の認定制度で、世界約190の国と地域で実施されています。内部監査人の唯一国際的な資格であるCIAの称号は、業務に精通したプロフェッショナルとして経営者の信頼を得て、21世紀のグローバル社会を勝ち抜くための、最良の資格です。」
一般社団法人日本内部監査教会HPより抜粋
私が思うには、監査の世界では支柱となる監査学のようなものがなく、CIAがそれにあたります。
またCIA資格は1974年より米国で開始され、取得者数は全世界150か国超で累計認定者数は20万人(2024年7月時点)を超え、1999年11月に開始した日本でも12,000人を超えていると想定されます。内部監査人の唯一の国際的な資格として、日本語を含む14の言語で試験を実施しているそうです。

CIA資格所得者数(全世界_累計) 一部予想値(オリジナル)

合格者累計(日本)一部予想値(オリジナル)
試験内容などのようなものか?
CIA試験は、3パートからなり、次のようなことが問われます。問題形式は、4つの選択肢から1つを選択し、回答する形式<Multiple Choice(多肢選択式)>です。(2025年7月28日より)
パート1 内部監査の基本 125問 150分
パート2 個々の内部監査業務 100問 120分
パート3 内部監査部門 100問 120分
CIAの試験問題については、受験者は守秘義務があるため、ブログなどで詳しく書けず、実態が把握できないのではないかと想像します。どのような試験か知りたい方はIIAの公式HPを確認するとよいです。
CIA資格保持者に求められるもの
1.約2年間の内部監査実務経験があること
2.IIAの「基準」※を十分に理解していること
3.最低限の監督の下で個々の内部監査業務が実施できること
1はCIA「認定要件」に含まれ、2と3はCIA試験の中で問われることになります。
※「基準」、IPPF(専門職的実施の国際フレームワーク)は、内部監査人協会(The Institute of Internal Auditors(IIA))が公表している内部監査人の実務の基準となるフレームワークです。
(ウラ話)どのパートが一番難しいか?
個人差はあると思いますが、私は圧倒的にパート2だと思います。
理由は、内部監査の実務を問われ、実際の監査の経験がない人は、回答をみてもピンとこないものが多いためです。ちなみに私はChatGPTに問題を解かせたりして参考にしてましたが、圧倒的にパート2の正解率が低いと感じました。(2023年時点での話ですので、進化してると思います)。パート3は範囲が広く難しいという方がいますが、戦略的に勉強すれば攻略しやすいと思います。(パート3はパート1、2より時間がかかるのは確かだと思います。この話はどこかでまた書きたいです)
CIA資格の合格率と難易度は?
公認内部監査人(CIA)の試験は3つのパートに分かれており、各パートの合格率は約40%といわれています。しかし、最初の試験の申込み登録後、4年以内に全ての科目に合格しなければならないため、最終的な合格率は約10〜15%、学習時間は約300〜500時間程度と一般的に言われます。とくにパート2やパート3の試験でハマり、途中で断念する人が一定数いると思われます。
ただし、この情報は非公式であり、試験実施団体からの公式な発表はありません。
(ウラ話)合格までにかかる期間は?
多くのブログの中に、「0円でCIA合格」や「3か月で合格した」などの記事を拝見しますが、本当かなと思ったりします。
因みに私は受験を決意し、受験登録をするだけで1.5か月かかりました(笑)
例えば6か月で合格ということは、2か月登録期間+残りの4か月で3科目受験ということになり、こういう方はパート1、パート2、パート3を一気に受験する、かつ運よく?一発ですべて合格した人だと思います。(アビタスやTACなどにサポートしてもらい、かつ監査についての知識や考え方を既に持っている方でも最短6か月程度はかかるのではと想像します)
合格までの受験者の平均受験回数は合計4.8回?(つまり平均約2回落ちている)ということを聞いたことがあります。(あくまでも噂です)個人的には、1年から2年のスパンで計画を立て、臨むべきだと思っています。
因みに私は1年(合計5回受験、実質学習時間10~1か月程度)かかりました。
CIAの合格ラインは?
各パートごとに250~750ポイントのスケールド・スコアに換算され、600ポイント以上で合格となります。諸説ありますが、

スケールド・スコアは、試験の生得点を一定の基準に基づいて調整し、統一された得点を表す方式です。この調整により、試験の難易度や試験日など、試験のバージョンによる影響を排除し、公平な比較が可能になります。
つまり、正答率が低い問題は間違えてもダメージは小さいが、基本問題(必須な知識を問う問題)を間違うとダメージ大きいと想像できます。
(ウラ話)CIA目指す日本人にとっての一番の敵は?
たぶんCIAを目指した人の多くが体感することですが、「わかりにくい日本語」です(笑)。英語を訳したのだろうと思われる独特な言い回し?になっていて、これに慣れるのに時間がかかりました。(笑)本番試験では原文を見ることができますので、わかりにくい時は、原文(英文)を見ることにしていました。諸説ありますが、英語圏の人の方が有利という話を聞いたことがあります。(あくまでも噂です)。国際資格なんで仕方ないことですかね。(笑)
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