a.アシュアランス業務を定義する
b.限定的なアシュアランスと合理的なアシュアランスを区別する
c.アドバイザリー業務を定義する
d.アドバイザリー業務の内容と範囲がどのように決定されるかを説明する
e.特定の状況下では、どのタイプの業務(アシュアランス業務又はアドバイザリー業務)が適切かを判断する
内部監査部門は、組織に対してアシュアランス業務とアドバイザリー業務の二つの形態で価値を提供します。両者は目的や関与の仕方が異なり、状況に応じて適切に使い分けることが重要です。内部監査人は、それぞれの定義や特徴を理解し、組織のニーズに合った業務形態を選択する必要があります。
a. アシュアランス業務を定義する
アシュアランス業務とは、ガバナンス、リスク・マネジメント、内部統制などについて、独立した評価を提供する業務です。
内部監査人は、証拠に基づいて評価を行い、その結果を客観的に報告します。
- 評価対象:プロセス、統制、システム、活動など
- 目的:妥当性・有効性・効率性に関する保証を提供すること
- 特徴:独立性と客観性が特に重視されます
b. 限定的なアシュアランスと合理的なアシュアランスを区別する
1. 合理的なアシュアランス
- 十分かつ適切な監査証拠に基づき、高い水準の保証を提供します
- 監査手続は広範かつ詳細になります
- 例:内部統制の有効性評価、J-SOX関連監査など
2. 限定的なアシュアランス
- 限定された手続に基づき、限定的な保証を提供します
- 合理的アシュアランスよりも保証の水準は低くなります
- 例:特定テーマのレビューやフォローアップ監査など
c. アドバイザリー業務を定義する
アドバイザリー業務とは、経営や業務部門に対して助言や支援を行う業務です。
意思決定を代行することなく、改善に向けた提言や知見を提供します。
- 目的:業務改善やリスク対応の支援
- 特徴:柔軟性が高く、経営との協働が重視されます
- 注意点:独立性や客観性を損なわないよう留意が必要です
d. アドバイザリー業務の内容と範囲がどのように決定されるかを説明する
アドバイザリー業務の内容と範囲は、以下の要素を踏まえて決定されます。
- 経営者や業務部門からの要請内容
- 組織のリスク状況や戦略的課題
- 内部監査部門の専門性とリソース
内部監査人は、業務の目的、範囲、役割を事前に明確にし、関係者と合意することが重要です。
e. 特定の状況下では、どのタイプの業務が適切かを判断する
1. アシュアランス業務が適切な状況
- 統制やプロセスの有効性について客観的評価が必要な場合
- 法令遵守やガバナンスに関する独立した保証が求められる場合
2. アドバイザリー業務が適切な状況
- 新規プロジェクトや制度導入時の助言が必要な場合
- 改善や変革を支援する目的で専門的知見が求められる場合
内部監査人は、目的やリスク、独立性への影響を考慮し、適切な業務形態を選択します。
まとめ
- 内部監査部門は、アシュアランス業務とアドバイザリー業務の両方を提供します
- アシュアランス業務は独立した評価を通じて保証を提供します
- 限定的アシュアランスと合理的アシュアランスでは、保証の水準が異なります
- アドバイザリー業務は助言・支援を目的とし、内容と範囲は事前に合意されます
- 状況に応じて、どの業務形態が適切かを判断することが重要です
- CIA試験では、両業務の違いと適切な使い分けが頻出論点です


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