B-01. 誠実性を実践により示すこと

CIA_パート1_B(01-06).倫理と専門職としての気質(20%)

a.倫理的ジレンマや困難な状況に直面した時、正直さと専門職としての勇気をどのように発揮するか説明する
b.あらゆる状況において、適法かつ専門的な行動を実践する方法を説明する

内部監査人にとって、誠実性は最も基本的かつ重要な倫理的価値です。
誠実性とは、正直で一貫性のある行動を意味し、専門職としての信頼性を支える基盤となります。
内部監査人は、倫理的ジレンマや困難な状況に直面しても、常に高い誠実性を保つことが求められます。


a. 倫理的ジレンマや困難な状況に直面した時、正直さと専門職としての勇気をどのように発揮するか説明する

1. 倫理的ジレンマとは

倫理的ジレンマとは、どの選択肢を選んでも、利益や価値観、義務の間で葛藤が生じる状況を指します。
内部監査人は、以下のような場面で直面することがあります。

  • 経営者や上司からの不適切な圧力
  • 発見した不正や逸脱の報告方法の判断
  • 個人的利益と職務上の義務の衝突

2. 誠実性を発揮する方法

倫理的ジレンマや困難な状況において、内部監査人は次の行動を通じて誠実性を示します。

  1. 正直さ(Honesty)
    • 事実を正確かつ完全に報告する
    • 不正や逸脱の隠蔽を行わない
  2. 専門職としての勇気(Professional Courage)
    • 圧力や抵抗に屈せず、適切な判断を行う
    • 組織や個人の利益よりも職務上の義務を優先する
  3. 判断の一貫性(Consistency of Judgment)
    • 同様の状況で常に同じ基準で対応する
    • 個人的感情や外部影響に左右されない

3. 内部監査人の視点

  • 誠実性は、専門職倫理の中心的価値である
  • 勇気とは単に意見を主張することではなく、正しい行動を貫く能力である
  • CIA試験では、ジレンマ状況で「誠実性を優先する行動」を選ぶ設問が典型的です

b. あらゆる状況において、適法かつ専門的な行動を実践する方法を説明する

1. 適法かつ専門的な行動とは

  • 適法(Legality):法令、規則、社内規程を遵守する行動
  • 専門的(Professionalism):内部監査基準や職務上の専門知識に基づいた行動

適法かつ専門的な行動は、誠実性と倫理的判断の実践を補完します。


2. 実践方法

内部監査人は、次の方法で適法かつ専門的な行動を維持します。

  1. 規範に基づいた意思決定
    • IIA倫理規程や内部監査基準を遵守する
    • 法令違反や不適切行為を回避する
  2. 透明性の確保
    • 業務プロセスや判断の根拠を文書化し、説明可能にする
    • 意思決定過程を関係者に報告する
  3. 継続的な専門知識の活用
    • 最新の監査技法や規制知識を業務に反映する
    • 組織の業務やリスク環境を理解した上で判断する

3. 内部監査人の視点

  • 誠実性と専門性は相互に補完し合う
  • 適法性の確認と専門的判断を組み合わせることで、内部監査人としての信頼性を確保する
  • CIA試験では、「どの行動が誠実かつ適法か」を判断する設問が頻出です

まとめ

  • 誠実性は、内部監査人の基本的倫理価値であり、正直さと専門職としての勇気を含む
  • 倫理的ジレンマや困難な状況においても、一貫して正しい行動を取ることが求められる
  • 適法かつ専門的な行動は、誠実性を実践するための具体的手段である
  • CIA試験では、行動の正当性・倫理性・職務適合性を問う問題が中心です

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