a.倫理的ジレンマや困難な状況に直面した時、正直さと専門職としての勇気をどのように発揮するか説明する
b.あらゆる状況において、適法かつ専門的な行動を実践する方法を説明する
内部監査人にとって、誠実性は最も基本的かつ重要な倫理的価値です。
誠実性とは、正直で一貫性のある行動を意味し、専門職としての信頼性を支える基盤となります。
内部監査人は、倫理的ジレンマや困難な状況に直面しても、常に高い誠実性を保つことが求められます。
a. 倫理的ジレンマや困難な状況に直面した時、正直さと専門職としての勇気をどのように発揮するか説明する
1. 倫理的ジレンマとは
倫理的ジレンマとは、どの選択肢を選んでも、利益や価値観、義務の間で葛藤が生じる状況を指します。
内部監査人は、以下のような場面で直面することがあります。
- 経営者や上司からの不適切な圧力
- 発見した不正や逸脱の報告方法の判断
- 個人的利益と職務上の義務の衝突
2. 誠実性を発揮する方法
倫理的ジレンマや困難な状況において、内部監査人は次の行動を通じて誠実性を示します。
- 正直さ(Honesty)
- 事実を正確かつ完全に報告する
- 不正や逸脱の隠蔽を行わない
- 専門職としての勇気(Professional Courage)
- 圧力や抵抗に屈せず、適切な判断を行う
- 組織や個人の利益よりも職務上の義務を優先する
- 判断の一貫性(Consistency of Judgment)
- 同様の状況で常に同じ基準で対応する
- 個人的感情や外部影響に左右されない
3. 内部監査人の視点
- 誠実性は、専門職倫理の中心的価値である
- 勇気とは単に意見を主張することではなく、正しい行動を貫く能力である
- CIA試験では、ジレンマ状況で「誠実性を優先する行動」を選ぶ設問が典型的です
b. あらゆる状況において、適法かつ専門的な行動を実践する方法を説明する
1. 適法かつ専門的な行動とは
- 適法(Legality):法令、規則、社内規程を遵守する行動
- 専門的(Professionalism):内部監査基準や職務上の専門知識に基づいた行動
適法かつ専門的な行動は、誠実性と倫理的判断の実践を補完します。
2. 実践方法
内部監査人は、次の方法で適法かつ専門的な行動を維持します。
- 規範に基づいた意思決定
- IIA倫理規程や内部監査基準を遵守する
- 法令違反や不適切行為を回避する
- 透明性の確保
- 業務プロセスや判断の根拠を文書化し、説明可能にする
- 意思決定過程を関係者に報告する
- 継続的な専門知識の活用
- 最新の監査技法や規制知識を業務に反映する
- 組織の業務やリスク環境を理解した上で判断する
3. 内部監査人の視点
- 誠実性と専門性は相互に補完し合う
- 適法性の確認と専門的判断を組み合わせることで、内部監査人としての信頼性を確保する
- CIA試験では、「どの行動が誠実かつ適法か」を判断する設問が頻出です
まとめ
- 誠実性は、内部監査人の基本的倫理価値であり、正直さと専門職としての勇気を含む
- 倫理的ジレンマや困難な状況においても、一貫して正しい行動を取ることが求められる
- 適法かつ専門的な行動は、誠実性を実践するための具体的手段である
- CIA試験では、行動の正当性・倫理性・職務適合性を問う問題が中心です


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