B-05. 専門職としての正当な注意を発揮する

CIA_パート1_B(01-06).倫理と専門職としての気質(20%)

a.専門職としての正当な注意には、組織体の戦略や目標の評価が含まれることを認識する
b.ガバナンス、リスク・マネジメント及びコントロールの各プロセスの妥当性と有効性の評価が含まれることを認識する
c.実施される内部監査業務の潜在的な便宜に見合ったコストの評価が含まれることを認識する
d.重大な誤謬、不正、コンプライアンス違反及びその他のリスクの発生可能性の評価が含まれることを認識する
e.専門職としての懐疑心には、公正不偏の態度を保持し、情報の信頼性を批判的に評価することが含まれることを認識する

内部監査人は、専門職としての正当な注意(due professional care)を発揮することが求められます。
正当な注意とは、監査業務を遂行する際に、十分な専門知識と技能を適用し、合理的な判断と慎重な評価を行う責任を指します。
これにより、内部監査人は組織に価値を提供し、リスクの識別や統制評価における信頼性を確保します。


a. 組織体の戦略や目標の評価が含まれることを認識する

  • 内部監査人は、組織の戦略や目標を理解し、それに照らして監査業務を計画・実施する必要があります
  • 戦略や目標の評価により、重要なリスク領域を特定し、監査資源を最適に配分できます
  • これにより、組織全体の価値創造に寄与する監査が可能になります

b. ガバナンス、リスク・マネジメント及びコントロールの各プロセスの妥当性と有効性の評価が含まれることを認識する

  • 専門職としての注意には、組織のガバナンス構造リスク管理プロセス内部統制の有効性を評価することが含まれます
  • 監査人は、各プロセスが組織の目的達成に適切かつ効率的に機能しているかを検証します
  • 妥当性や有効性の評価は、改善提案やリスク低減策の基礎となります

c. 実施される内部監査業務の潜在的な便益に見合ったコストの評価が含まれることを認識する

  • 内部監査人は、監査活動に投入されるコストと、得られる便益を比較検討する必要があります
  • 過度なコストをかけず、合理的かつ効果的な監査を実施することが専門職としての注意に含まれます
  • これにより、組織資源の効率的活用と監査の価値向上が図れます

d. 重大な誤謬、不正、コンプライアンス違反及びその他のリスクの発生可能性の評価が含まれることを認識する

  • 専門職としての注意には、重大な誤謬や不正法令・規程違反、その他の潜在的リスクを評価することが含まれます
  • 内部監査人は、発生の可能性や影響度を考慮し、重点的に監査を行う必要があります
  • これにより、組織のリスク低減と経営への価値提供が実現されます

e. 専門職としての懐疑心には、公正不偏の態度を保持し、情報の信頼性を批判的に評価することが含まれることを認識する

  • 専門職としての懐疑心(professional skepticism)とは、情報や証拠の信頼性を常に批判的に評価する姿勢です
  • 公正不偏の態度を維持することで、個人的感情や利害関係に左右されず、正確な監査判断が可能となります
  • 懐疑心は、不正や誤謬を見逃さず、内部監査の信頼性を高める重要な要素です

まとめ

  • 専門職としての正当な注意は、内部監査業務の信頼性と価値提供の基盤です
  • 組織の戦略・目標、ガバナンス・リスク・統制プロセスの評価を含みます
  • 監査のコストと便益を適切に評価し、重点的かつ効率的な監査を実施します
  • 重大なリスクや不正の可能性を評価し、懐疑心を保持することが不可欠です
  • CIA試験では、正当な注意の各要素を理解し、判断や監査手続に適用する能力が問われます

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